Don’t Panic(パニクるな)とは

2025-03-25

パニックに気づき、リズムを整えることで、私たちは概念化のための思考を取り戻すことができます

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はじめに

前回の記事では、世界が「リズム」と「構造」で成り立っており、構造を理解するには「概念化」が必要であるという考えを述べました。

ただし、これはあくまで世界を「表側」から見たときの姿に過ぎません。
太陽と月のように、世界には「裏側」も存在します。

その裏側を読み解く際に、ひとつの重要なキーワードがあります。
それが本記事のテーマである 「Don’t Panic(パニクるな)」 です。

Don’t Panic(パニクるな)とは

『銀河ヒッチハイクガイド』では、ガイドブックの表紙に大きく「Don’t Panic(パニクるな)」と書かれています。これは、作中で次々と起こる奇想天外な出来事に対するユーモアある皮肉とも取れる表現です。

しかし、この言葉は現実世界にも通じるものがあります。
私たちの暮らす世界もまた予測困難で、思いがけない出来事が日常的に起こります。
そんな中で、「パニックに陥らないこと」は非常に大切なのです。

人間と他の生物の違いは「概念化」にある

人間の大きな特徴の一つは「概念化する力」です。
イルカや類人猿など知能の高い動物もいますが、それでも人間のように高度な概念を生み出すことはできません。

たとえば、人間は「火を起こす」という行動を通じて、生きる手段を飛躍的に進化させました。
これは、火を単なる現象として見るのではなく、それを理解し、扱える対象として「概念化」したからこそ可能だったのです。

一方、他の動物は本能や欲求に従って行動します。
目の前にバナナがあれば、それを食べる。それは当然の行為ですが、進化や社会の形成には直接つながりません。

欲求と概念化のバランスが現代社会では重要

ここで誤解してほしくないのは、欲求そのものが悪いわけではないということです。
食欲・睡眠欲・性欲といった基本的な欲求は、生きるために不可欠です。

ただし、現代社会では「欲求に素直になりすぎる」と、
お金・信用・人間関係・法的なトラブルなど、様々なリスクが生じます。

そのため、多くの人は欲求を抑えながら社会のルールに適応しようとします。
特に、「概念化が上手な人(=思考力や抽象力に長けた人)」ほど、現代社会で多くの成果を手にしているように見えます。

欲求が優位になるとパニックが起きる

一度、欲求が強くなりすぎると、概念化の力が働きにくくなります。

たとえば、毎日遊び惚けていた人が、ある日突然「今日から勉強に集中する!」と意気込んでも、なかなか続きません。
それは、「欲求優位」の状態にあることに自分で気づけず、思考が混乱(=パニック)しているからだと考えられます。

リズムがパニックを解消する鍵

このようなパニック状態から抜け出すには、リズムを整えることが効果的です。

こうしたリズムの積み重ねが、心と頭を安定させ、再び概念化する力を取り戻す助けになります。
リズムが整えば、自然とパニックも和らぎます。

Don’t Panic の真意

欲求が優位なとき、私たちの頭の中ではパニックが起こっています。

暴力事件やハラスメントが「ついカッとなって」起きることがあるのは、その現れとも言えるでしょう。
自分では冷静なつもりでも、実は思考が崩れているのです。

だからこそ、「Don’t Panic(パニクるな)」という言葉は、
自分の状態に気づくためのサインとして非常に有効なのです。

まとめ

これまでの記事で、現代社会では「リズム」と「概念化」が重要であるという話をしてきました。

しかし、欲求が強くなりすぎているとき、自分が概念化できていないことにすら気づけません。

そのときに役立つキーワードが、「Don’t Panic(パニクるな)」です。
パニックに気づき、リズムを整えることで、私たちは再び概念化のための思考を取り戻すことができます。

次回は、これまでの内容を図解しながら、より具体的な実践例を交えてご紹介します。

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著者: 田丸ひろ